2015年 03月 29日
Lee Kuan Yew氏の国葬 |

I would like to send my condolences to all Singaporians on the loss of your father.
今日のシンガポールは朝からずっと雨でした。
シンガポールは今年建国50年を迎える新しい国です。この小さくて産業も何もなくマレーシアから捨てられたような国を、このような経済大国に作り上げた指導者Lee Kuan Yew氏が3月23日に亡くなりました。私はちょうど娘の卒業式の日にこの訃報を知りました。
テレビの画面では土砂降りの中、傘もささずに葬列を見守る人々が映し出され、正に今日は悲しみに包まれたシンガポールです。
外国人である私もこの時間をシンガポール人と共に共有したいと思います。

私はこの国に来る前はシンガポールがどんな国なのか全く知りもせず、そして嘗て日本とシンガポールの間には悲しい歴史があったことすら詳しく知らないまま来星しました。ただ驚いたのは日本と違って上向きなこの国の発展する姿に、心が明るくなったことでしょうか。前向きな国の明るさは、日本とは全く違ってみえました。間もなくシンガポール国立博物館でこの国の歴史について知った時は衝撃でした。その後娘やその友人たちが来るたびに、私はまずこの博物館でこの国の歴史を学ぶことを薦めるようになりました。
建国の時にいつまでも恨むことをせず日本の戦後発展を見習うべきだと国民に呼びかけた指導者は偉大だと感じました。私たちの国はどうなのかと。この国の明るさは国の成長によるものだけではなく、そんな指導者によって導かれた国民が皆前向きなせいなどではないのかと。どうして日本人は自分の国を誇りに思わないのか、自分たちの祖先に畏敬の念を抱かないのかと。個人が自分の幸せばかり考えていては国は発展しないのではないかと。そして建国記念日はいつかと聞かれて答えられない人が多いこと。少なくとも私は日本という国を誇りに思い、建国記念日は国の発展を祈りたいと思いました。
話が逸れてしまいましたが、嘗て日本とは悲しい歴史があったにも関わらず、日本との将来を見据えた関係を築き、このように親日国に導いてくれた指導者に心から感謝したいと思います。今日本人である私たちがこの国で安心して暮らしていけるのは、このような指導者がいたからこそと感じます。
心からご冥福をお祈りします。
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by maisonmilene
| 2015-03-29 16:58
| 日々のできごと